逆三尊と言われる大底転換パターン「ヘッドアンドショルダーボトム」についてお話していきます。
トレードで勝つためにはいかにトレンド転換を捉えられるかが重要になります。エントリーポイント、利益確定ポイントの判断に使えるチャートパターンで、よく出現するので見極められると勝てるようになります。
大底転換パターン「逆ヘッドアンドショルダー」
逆三尊、逆ヘッドアンドショルダーとは、ヘッドアンドショルダーの逆で、相場が3点底をつけた後に上昇するチャートパターンで、相場が大底を形成するときに頻繁に出現するチャートパターンです。
5分、15分、1時間、4時間足など時間足に関係なく出現し、それぞれが有効になります。
ドル円15分足。下落トレンドの終盤、①でブレイクダウンで1回目の高値更新を行い、②で戻り高値を作り再び下落、③の2回目の安値更新がセリングクライマックスになり、⑤の3回目の下落では安値更新できずに上昇。⑥のネックラインをブレイクアウトし、大きな上昇をしていくヘッドアンドショルダーボトムを形成し、トレンド転換する典型チャートパターンです。⑥のネックラインを割るところで買いエントリーを仕掛けるのがセオリー。
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大底転換パターン「ヘッドアンドショルダーボトム」②
下落トレンドの終盤、ヘッドアンドショルダーボトムを形成し、強烈な買い戻しの踏み上げで、上昇トレンド転換をしたチャートパターンです。1回目の初動ネックラインブレイクでの買いエントリー、慎重にトレンドラインに乗るのを確認、安値切り上げを確認した後の、押し目を作り、2回目のネックラインブレイクでの買いエントリー、追撃買いエントリーが狙える場面です。
大底転換パターン「ヘッドアンドショルダーボトム」③
下落トレンドの終盤、ヘッドアンドショルダーボトムを形成しトレンド転換を試すが、上昇圧力が弱く再び下落していくチャートパターン。
このようにヘッドアンドショルダーボトムを形成しても、トレンド転換せずにトレンド続行になる可能性もありますので、絶対にトレンド転換すると思い込まずに、しっかりと上昇も下落も想定しておくようにしましょう。
大底転換パターン「ヘッドアンドショルダーボトム」④
下落トレンドの終盤、ヘッドアンドショルダーボトムを形成しトレンド転換するチャートパターン。真ん中の山の頂点を形成した後に、大陽線を出したところでセリングクライマックスを示唆し、大陽線によって、上昇の可能性が高いことがわかります。ネックラインブレイクを確認して、買いエントリーできる場面です。
大底転換パターン「ヘッドアンドショルダーボトム」⑤
下落トレンドの終盤、ヘッドアンドショルダーボトムを形成しトレンド転換前のチャートパターン。このヘッドアンドショルダーボトムは変形系で、最後の山が一番切り下げていますが、このように形が崩れる場合もあります。「トリプルトップの変形」とも言えますが、大事なことは形がキレイかどうかではなく、相場の次の動きの可能性を想定することです。
このように最後が崩れて、下落続行と思わせてから反転上昇することも良くありますので、しっかりと想定しておきましょう。
以上が、ヘッドアンドショルダーボトムのチャートパターンでした。
1分足、5分足、15分足、1時間足など、時間軸、通貨に関わらず
チャートパターンは同じですので、必ず覚えるようにしましょう。
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