「ダブルボトム」トレンド転換パターンについてお話していきます。
ダブルボトムとは、相場が2つの谷を形成した後に上昇するチャートパターンで、相場が大底圏を形成するときに頻繁に出現するチャートパターンです。
ダブルボトムを認識できるようになることで、下落トレンドの終わりを把握することができるようになり、ショートの利益確定ポイント、ロングのエントリーポイントの判断に使うことができます。
トレンド転換パターン「ダブルボトム」
②のポイントで上値が支えられレジスタンスライン形成し、再び下落する。①の前回安値がサポートライン(支持線)になり、③で抑えられ買いの意識が強まるために安値更新しづらく、2点底になりやすい。②で形成されたレジスタンスラインは「ネックライン」と呼ばれ④を上回った場合に、大きな上昇になる可能性があり、買い戻し勢の踏み上げ、トレンド転換を示唆します。売りポジションを持っている場合は、利益確定ポイント、または、新規買いエントリーを狙う場面になります。
その他のダブルボトムのチャートパターンを見ていきましょう。形を覚えると、実際のトレードの時にチャートを簡単に把握できるようになります。
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大底転換パターン「ダブルボトム」②
大きな下落トレンドの終焉に出現したダブルボトムのチャートパターン。下落の最終ポイントで大陰線でブレイクダウンして、セリングクライマックスを形成し反転上昇。2回目の下落は安値更新をすることなく、切り上がり、ダブルボトムを形成。このようにダブルボトムでも「右側の谷が安値を切り上げる形」は上昇圧力が強くなっているので、反転上昇の確率が高まるので要チェックです。
大底転換パターン「ダブルボトム」③
上昇トレンドの調整局面の中段保ちあい。上昇後のレンジ相場ですので、基本的には上昇圧力が強い場面です。ですが、買い勢力の利益確定売りや逆張り勢の売りエントリーなども入り、一旦調整下落するのが相場の流れです。調整下落の中でも下がりきれないところでダブルボトムを形成し、ネックラインを大陽線でブレイクアウトした場面です。このように、大底圏だけではなく上昇中の調整局面でもダブルボトムは機能しますのでしっかりとチェックするようにしましょう。
大底転換パターン「ダブルボトム」④
大きな下落トレンドの終焉に出現したダブルボトムのチャートパターン。小さなダブルボトムを形成し、一旦上昇を試みるが再び下落し、ダブルボトムの安値まで落ちることなく、安値を切り上げ上昇をしていくパターン。トレンド転換は一回で反発して転換することは少なく、今回のように、上昇を一回試してまた戻され、売り勢力を消化したのちに大きく上昇し、トレンド転換することが多くあります。
大底転換パターン「ダブルボトム」⑤
大きな下落トレンドの調整局面に出現したダブルボトムのチャートパターン。ダブルボトム形成後に、買い戻しなどが入り一旦踏み上げられるが、下落の勢いは強く、ダブルボトムの安値も更新し下落していく場面です。今回のように、ダブルボトムを形成するがトレンド転換になるのではなく、一旦の調整局面であることも多くありますので「必ずトレンド転換するわけではない」ということも頭に入れておきましょう。
以上が、ダブルボトムのチャートパターンでした。
1分足、5分足、15分足、1時間足など、時間軸に関わらず
チャートパターンは同じですので、必ず覚えるようにしましょう。
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