アセンディングトライアングルとは別名「上昇三角形」といい、チャート内によく見られるパターンのひとつです。
発生すると上昇トレンド継続の可能性が高くなる特徴があります。パターンを覚えて見極める力をつけることで、勝ちトレードを増やしましょう。
アセンディングトライアングル(上昇三角形)とは
アセンディングトライアングルは、一定の範囲内で値動きが上下している保ち合いのチャートで見られるパターンのひとつ。
相場の約70%は保ち合いといわれるほど頻出するチャートパターンのため、覚えておいて損はありません。
上昇三角形が出現する条件は、以下の3つが挙げられます。
- 上昇トレンド中に保ち合い相場が発生
- 保ち合い相場中にレジスタンスラインを形成
- レジスタンスラインをブレイクアウトして上昇
この条件を満たしているかどうかが、上昇三角形を見分けるポイントです。
エントリーポイントは③です。ブレイクアウトで成行注文、もしくはIFD(イフダン)注文でロングポジションをとっておきましょう。
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アセンディングトライアングル(上昇三角形)が何度も続くパターン
ここからはさまざまなチャートパターンを例にとり、上昇三角形を見ていきます。
ドル円1分足のチャートです。まずは図の①に注目しましょう。
緩やかな上昇を見せるレンジ相場(保ち合い)でアセンディングトライアングルが発生、ブレイクアウトが起こり上昇をしています。
その後1回上値を塗り変えようとする動きが見られますが戻され、この間は横ばいのチャートが続きました。
ここでチェックしたいのが②の大きな上昇三角形です。③の時点でブレイクアウトを起こし、上昇しています。
これは上昇トレンド中に何度もアセンディングトライアングルが継続するチャートパターンです。このパターンが見られるときは、上昇圧力の強い相場であると考えてよいでしょう。
長めの横ばいレンジに見られるアセンディングトライアングル(上昇三角形)
次は緩やかな上昇を見せるドル円5分足のチャートです。
長時間の横ばいレンジからアセンディングトライアングルを形成しています。
でブレイクアウトが起こり上昇、しかしあまり勢いがありません。
再び横ばいに戻り、再度アセンディングトライアングルを形成。②で大きくブレイクアウトしました。
このように横ばいレンジの時間が異なるチャートパターンもあるので、しっかり状況を見極める必要があります。
ブレイクアウトが失敗するアセンディングトライアングル(上昇三角形)
同じくドル円5分足のチャートですが、①と③に注目してください。
どちらも上昇トレンド中にアセンディングトライアングルが作られていますが、いずれもブレイクアウトに失敗しています。
しかしどちらも再びブレイクアウトに挑戦し、見事に大きく上昇しました。
このチャートパターンでは相場の勢いを見極めることが大切です。
アセンディングトライアングルのどこでブレイクアウトするか、しっかりチェックしましょう。
トレンド転換時のアセンディングトライアングル(上昇三角形)
こちらは先の3つとは異なり、ドル円1分足の下落トレンドのチャートパターンです。
下落トレンドから上昇トレンドに転換する際に、アセンディングトライアングルが出現しています。
これは横ばいの保ち合い中に、踏み上げが起こって相場が上昇したためアセンディングトライアングルが形成されました。
その後のブレイクアウトをトリガーに、大幅な上昇トレンドへと転換しています。
これは上昇トレンドの発生を初期段階で察知できる大きなポイントになるため、見逃さないよう覚えておきましょう。
今回は保ち合いチャートに見られるアセンディングトライアングル(上昇三角形)のパターンをご紹介しました。
時間軸や通貨に左右されず、トレンドフォローに役立つチャートパターンが上昇三角形の特徴です。
エントリーポイントを抑え、利益アップを目指しましょう!
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